「しきゃく」じゃなくて「しかく」ですよね、小泉さん、岡田さん | ときど記 後記

「しきゃく」じゃなくて「しかく」ですよね、小泉さん、岡田さん

9月11日、

奇しくも4年前の同じ日にアメリカで同時多発テロが起こった日であり、今年、北朝鮮を中心とした6カ国協議のちょうど前日にあたる日、の、衆議院選挙。



現状では、自民党の巧みなプロパガンダが大成功している、といっていいはずです。


郵政民営化にこだわった政治と国民へのアピールに加え、

その法案が参議院を通らないと、あっさり衆議院を解散。


そうして、党内部で勝手に自己分裂すると、小泉監督が、郵政賛成派 vs 反対派というわかりやすい「対決」を演出。


「刺客」なんてちょい過激なことばも、テレビや新聞に載せてうまく流行させて、

完全に自民党ペースで、この選挙戦は進んでいるように思えます。



がんばれ現・野党。このままでは既に「負け」です。


いや、がんばれというのもおかしいのかな。

ただ、このままの自民ペースで投票日まで突き進んでしまうのは、何かはがゆいです。



各党の主張の比較。
http://election2005.yahoo.co.jp/


けっきょく郵政選挙であるとはいっても、郵政に賛成か反対かだけでは支持は決められない(決めたくない)。


じゃあ、と、各党のマニフェストを拾い読みしていると、再び、何かがおかしいと思ってしまう。



夜遅くになっても選挙カーで候補者と政党名を連呼するだけのひとが、どれだけ立派な公約を掲げ、マニフェストを差し出してきても、それはおかしいと思うのです。

日常生活を阻害するに値するだけの価値がある、選挙活動でしょうか?



口で言うのは誰でもできる。

マニフェスト作りだってそう。

大事なのは、その表現の方法と実践だろうと。


マニフェストは、当選してから果たせばいい「だけ」のものではありません。

経済、福祉から外交に至るまで、国なり国民なりのための仕事をしたいと謳うのが本当なら、名前とスローガンと他の候補者・政党の非難を連呼するだけの街頭演説を今すぐにやめてほしい。


自分にできることはこれだ!というスピーチを、聴くひとにそう思わせるように、披露してほしい。そんなひとがいれば、僕はいっぺんに夢中になります。



政治だって、選挙だって、「見せ方」です。そして「魅せ方」です。


これが政治だ、というものを魅せてほしいです。


あと4日。