カルナヴァル
すごいことに気が付きました。
僕は、自分が the Boom のファンだとずっと思っていたけれど、実は僕はブームなんて全然好きではなかったのです。
僕は、宮沢 和史の落ち着いた態度や、エロい声や声の出し方が好きで、彼の人脈の拡げ方が好きで、
「中央線」が、「からたち野道」が、「風になりたい」が、
『Tropicalism -0°』が、「砂の岬」が、「墓標」が、
「18時」が、「朱鷺」が、「沖縄に降る雪」が、好きで、
『LOVIBE』のアートワークが好きで、
たまのカラオケでは必ず「島唄」を歌って、
でも、ブームというバンドが好きなわけではなかったことに、気が付いたのでした。
バンドを好きではない、というのは、端的に言えば、
いまの活動や、これからの作品発表に特別な期待をしていない。
あるいは、ライブに行こうと思わない。思えない。
僕にとってのブームは、『Tropicalism -0°』で終わっていました。
好きな曲がある、多い、というのと、その曲を演奏しているミュージシャンを好き、というのは
違う次元のはなし。
そんなことをふっと思いました。
でも、
天国じゃなくても 楽園じゃなくても
あなたに会えた幸せ 感じて 風になりたい
―「風になりたい」
あなたに会えた幸せ。ブームに出会えて、本当によかった。