GAZA PULLOUT MONDAY | ときど記 後記

GAZA PULLOUT MONDAY

A historical event... とか何とか、CNNのキャスターが伝えていました。歴史的な事件。

GAZA PULLOUT。

パレスチナ自治区、ガザからのイスラエルの撤退が、この月曜日、本格的に始まりそうです。


あらゆる和解の付き物である「妥協」が、中東の大きな火種の一つ、イスラエルとパレスチナの間でも漸く、生まれようとしています。


妥協。


イスラエルにとっては


領地を失うこと、

そこに住む一般の人々にとっては、長年の家を失うということ(それが、どれほど大きな苦痛であることか)、


政府として、撤退反対派を押し切ってでも、国際社会に自分たちの行動をアピールすること、


そして、自分たちに対する自爆テロ(このことばは、本当に嫌い)を繰り返してきた国の人々を、ある程度許すこと。


パレスチナにとっては


遠くない過去に、アメリカやイギリスを後ろ盾に自分たちの領土を奪い取ったユダヤ人との共存を認めること、


そして、無防備に近い状態でガザ地区から引き上げるそのユダヤ人たちを攻撃しないこと(過激派のハマス幹部が、さも自慢げに攻撃しないことを語っていました)。



妥協。


今回のこの妥協自体が妥協の産物でもあります。


パレスチナ自治政府のアッバス議長は、ハマスの過激な(しばしば、軍事的な)活動を抑えきれていないといいます。

(やっぱり、アラファト氏の統率力はそうとうだった。)


かたやシャロン首相率いるイスラエル政府は、ガザと引き換えに、ヨルダン川西岸の支配を強めるとも目されている。


ロード・マップ ― 和平案が達成されるのは、イスラエルとパレスチナが、お互いに国として、また国民同士がひととして、認め合う日が来るのは、まだまだずっと先のようです。


でも、千里の道も一歩から。

ユダヤ人入植者と軍のガザ撤退は、和平への大きな一歩になると信じています。