ぐちぐちアドバイス | ときど記 後記

ぐちぐちアドバイス

 た・の・む・か・ら、


 主語と目的語を省略し過ぎて文章が意味不明になっていることに気が付いてくれ


とか、


 た・の・む・か・ら、


 くさいことばや表現を並べれば詩になるなんて思わないでくれ


とか、


 た・の・む・か・ら、


 改行しろよ


などなど、


友人の書く文章に対して、その程度のアドバイスさえ面と向かって言えない僕。小心者め。

しかしこうしたアドバイスを、誤解なく相手に伝えるのは至難の業。



ことばや、ことばを使った表現はとてもデリケートです。


或るひとにとっての「どこかおかしい」が、別のひとにとってはなんでもなかったり、


しかもその「どこかおかしい」は、たいていの場合ことばで表現するのがとても難しい。


遊び心が無いから、硬い文章になっている

とか、

文章に勢いが無い、

とか、そういう批評は伝わりにくいし、そもそも、読み手によって同じ文章でも感じ方が正反対だったりもする。



でも、もちろん、ことばはルールだから、主語・述語・補語・目的語の組み合わせを基本にして、読み手が最低限意味を取り違えずに理解できる程度の文章にしなければ、いけません。


これは、マナー。もちろん、遊びでわざとわかりにくくする、という書き方もあるけれど、それは基本を身に付けた後のはなし。


読み手を考えて書く。なんて、言うのは容易いけれど...