NIKE CONSIDERED | ときど記 後記

NIKE CONSIDERED

NIKE CONSIDERED がいよいよ発売されるそうです。
履き古したスニーカーをパーツに分解、リサイクルして、新しい、自然にやさしいスニーカーをつくるというプロジェクト。雑誌「ソトコト」最新号で紹介されています。
既に、スニーカーを店頭で回収してリサイクルし、バスケット・コートを造るといった取り組みは始まっているそうで、やるじゃんナイキ、ですが。

一方で、たとえば台湾やベトナムでべらぼうに安い賃金で現地の人を雇い、ナイキ製品を生産しているという事実はなかなか、知られていません。
また、近年の明らかな過剰生産、みやみやたらな過去の作品の復刻などの企画過多は、在庫増を始め、間違いなく環境に悪影響を与えています。自然環境に限らず、店頭・売り手の環境、買い手の環境にとっても、いいとは言えません。
たくさんつくればたくさんうれる時代は、少なくとも日本では過去の話。ナイキは、時代に合わない供給過多をグローバルにやってのける企業でもあります。
もちろんナイキに限った話ではありませんが...

リサイクルプロジェクトがとてもいい発想に基づいていると思うからこそ、その前に取り組むべき課題にも目を向けてほしいのです
売れ残ったNIKE CONSIDEREDをまた回収してリサイクル、なんて、エネルギーの浪費でしかないわけで。

僕はナイキが好きです。だからこそ、見せかけの環境対策に終わらないプロジェクトにしていってほしいと思います。